今年も早いもので、2018年もあと1ヶ月を切りました。

この12月3日に、上海文化出版社の雑誌「咬文嚼字」編集部から「2018年度の中国語のネット流行語ベスト10」が発表されました。

中国語ネット流行語_2018

今年は、「命运共同体、锦鲤、官宣、佛系、确认过眼神、教科书式、退群、巨婴、杠精和店小二」が選ばれました。

これらの中国語ネット流行語は、元々の意味と違ったり、新しくできた言葉なので、上海の中国語学校のテキストにも載っていません。

皆さんはこの10個中、いくつの言葉を知っているでしょうか?

以下に「2018年度の中国語ネット流行語ベスト10」のそれぞれの意味を紹介していきたいと思います。

命运共同体(mìng yùn gòng tóng tǐ)

この「命运共同体」とは、日本語の「運命共同体」と同じような意味です。

2012年の中国共産党第十八回全国代表大会で提唱された「人類にはたった一つの地球、各国は一つの世界で共存する」を意味する「人类命运共同体」から由来しています。

「人类命运共同体」は、各国が自国の利益を追求すると同時に、他国との合理的な関係を考慮する、つまり自国の発展と同時に、各国の発展も促進することを意味しています。

锦鲤(jǐn lǐ)

元々の意味は、文字通り高級鑑賞魚の「錦鯉」のことで、水中の生きた宝石とも言われ、観賞価値も飼育価値も高い魚です。

中国の伝統文化の中で、錦鯉は幸運と富の象徴です。SNSでも友人同士で錦鯉の絵を転送して幸運を祈ることから、錦鯉は「とても運がいい人」を意味しています。

2018年の微博で一番人気の「錦鯉」は、TVの歌手オーディションで人気になった「楊超越」と、国慶節のアリペイの「中国錦鯉」キャンペーンに当選して、超豪華プレゼントを獲得した「信小呆」と言われています。

官宣(guān xuān)

「官宣」とは、「官方宣布(公式発表)」の略語のことです。

2018年10月16日、中国芸能人の趙麗穎と馮紹峰が微博で「官宣」という言葉を用いて、結婚を発表しました。

なぜ微博で発表したかと言うと、2人とも微博のフォロワー数が多く、より注目してもらえるからです。

案の定、2人の結婚発表は、微博の転送であっという間に広まり、この「官宣」という言葉もネット流行語となりました。

佛系(fó xì)

「佛系」は外来語で、2014年の日本のある雑誌で紹介された「仏系男子」(一人でいるのが好きで、自分の趣味が大切な若者)のことです。

2017年12月ネットで流行した文章《第一批90后已经出家了》で、この「佛系」という言葉が使われ、一気に人気になりました。

この文章で、仏系の若者は「こだわりがない、どんな環境でも満足する、何も気にしない、何も興味がない」という生活スタイルと書かれています。

确认过眼神(què rèn guò yǎn shén)

この言葉は、人気歌手「林俊傑」の「醉赤壁」の歌詞「确认过眼神,我遇上对的人」(ひと目見て、私は理想の人に出会ったことが分かった」から由来しています。

実際には「検査したことがある」「鑑定したことがある」という意味で使われています。

この言葉がネットで流行すると、「确认过眼神,你是警察叔叔要找的人」(ひと目見て、あなたは警察が逮捕したい人だと分かった)など、たくさんのパロディが生まれました。

教科书式(jiào kē shū shì)

2018年5月、上海の警察が町中で業務執行中の動画がネットで人気になりました。

動画中の執行方法、現場指令はどれもが完璧で、ネットでは「教科书式执法」(教科書的なやり方)と評判になりました。

ネットで動画が人気になると共に、この「教科书式」も流行し、非常に標準的、模範的なやり方を「教科书式」と言うようになりました。

退群(tuì qún)

「退群」とは、もともとSNSのグループから退出することの意味です。

その後、この使用範囲は拡大し、イギリスのEUからの離脱、トランプ就任後のパリ協定やTPPからの離脱ど、あるグループからの離脱を意味するようになりました。

巨婴(jù yīng)

「巨婴」は、もともと「大きな赤ちゃん」の意味です。

最近使われてる「巨婴」は、「精神年齢が赤ちゃんの大人」という意味を表しています。

自分中心で、規則遵守の意識が低く、道徳心が無いため、自分の予想を超える出来事が起こると、すぐに感情的になり、過激で非理性的な行為を行う大人のことです。

高速鉄道で他人が予約した席に勝手に座って、駅員が注意してもずっと席を譲らない「高铁座霸」事件など、「巨婴」は様々な問題を起こしています。

杠精(gàng jīng)

「杠精」とは、よく人のあら捜しをして、口ゲンカする人のことです。

他人が何を言っても、必ず反論してあら捜しをする、反対するために反対する、他人に反論することで自身の優越感を満たします。

更に「私一人だけが。。。だと思っている」「あなた達はみんな。。。だ」などの言葉をよく使い、他人の反感を買い、攻撃される事が多いです。

店小二(diàn xiǎo èr)

「店小二」とは、昔の茶館、酒場、旅館などで、お客様の対応をする店員のことです。

一般的に彼らは、非常に熱心で親切な態度で、サービス精神も旺盛です。

今の「店小二」は進化して、経済発展の促進や、企業のために充分なサービスを提供する政府の部門や幹部という、新しい意味を含むようになりました。