中国の11月11日は独身者の記念日「光棍節」(guang1gun4jie2)。中国語では、「单身節」(dan1shen1jie2)とも言います。

光棍節の由来については、いろんな噂がありますが、90年代に南京大学のある学生寮の4人男子生徒の冗談話から生まれたという説が一番有力です。

数字の「1」の形はツルツルピカピカした棍(棍棒)と似ているので、1が4つも並ぶ11月11日を「光棍節」と名付けたとのことです。

今では光棍節は、バレンタインデーやクリスマスと同じく、上海の若者達にとっては大切な記念日となっています。

この時期は多くのネットのショッピングモールが、期間限定のバーゲンセールを行います。またお見合いイベントも多く、独身に別れを告げる人生逆転の大チャンスでもあります。

あの4人の男子生徒達は、まさか自分達の冗談話が、今ではこんなふうに変わるとは思いもしなかったでしょうね(笑)

あと光棍節に関連する言葉で「脱光」(tuo1 guang1)というのがあります。

中国語の元々の意味は「服を全部脱ぐ、丸肌になる」の意味ですが、この場合はここは「光棍を離脱する」、つまり「独身からサヨナラ=結婚する」という意味になります。

また最近「微博」(wei1 bo2)で、ある独身者の自虐的な笑い話を見ました。

中国版のExcelで探したい内容が検索で見つからない場合、「找不到对象」(zhao3 bu dao4 dui4 xiang4)のウインドウを出て来てくるからイヤになる、という笑い話です。

「找不到対象」は検索対象が見つからない意味ですが、中国語の「対象」は恋人や結婚相手の意味もあるため、この人は恋人や結婚相手が見つからないというふうに思えたわけです(笑)

11月11日は上海でもいろんな光棍節のイベントが行われると思いますので、独身者の方は是非参加してみてください。

記事協力:袁老師(上海の日本人向け中国語学校・コラボラーニングセンター)