1月24日付の人民網のニュースによると、アメリカの大学研究員がこのほど、標準中国語(普通話)を話す子供は、音楽が得意な傾向があることを発見したとのことです。

chinese_children

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者が、中国語を話す子供と英語を話す子供180人を対象に、音質と音程の認識テストを行いました。

すると音質の識別能力は同等だったものの、音程の識別能力では、中国語を話す子供のほうが、英語を話す子供より、明らかに優れていたという結果がでました。

1月18日にアメリカの科学系情報サイト「Science Daily」で発表された、この研究者の分析内容は以下のとおりです。

  • 中国語の普通話は「声調言語」に属し、同じ言語音でも、声調の長さや高さの違いで、意味も異なる。
  • 中国語の普通話を話す子供は言語の声調を聞き分けることができ、音程の微妙な変化を識別することに長けている
  • 言語も音楽も音程の変化があり、これを聞き分ける必要のある中国語を話す子供は、音楽の音程を識別する点でも優れている。

「声調言語」の多くは東アジアや南米、アフリカの一部に分布し、中国語以外では、タイ語、ヨルバ語、コサ語などがそれに属します。

もちろん中国語は普通語以外でも、広東語や上海語などの方言にも声調があるので、それらも声調言語に含まれます。

確かに普通語は4種類の音程の変化がある「四声」から成り立っているので、日頃からその練習をしていると、音楽の音程識別能力も高まるのは、納得がいく話です。

ただ研究者は、「音楽が得意である傾向が高い」と言っているだけなので、中国語を話す子供たちが、みんな優れた音楽家になれる訳ではないらしいです(笑)