今年(2024年)の6月10日は、中国の祝日「端午節(中国語発音:(中国語発音:duan1 wu3 jie2)」で、6月8日~10日まで連休になります。

日本では「子供の日」の西暦5月5日に「端午の節句」として祝っていますが、中国の「端午節」は、旧暦5月5日(今年は西暦6月10日)に祝われる伝統的な祭りです。

この祭りの由来にはいくつかの説がありますが、最も有名なのは戦国時代の詩人、屈原(紀元前340年頃 – 紀元前278年)の故事に関連するものです。

屈原の伝説

屈原は楚の国の政治家であり詩人でした。彼は愛国心が強く、楚の国をより良くしようと尽力しましたが、宮廷内の権力闘争に敗れ、追放されました。失意の中、屈原は汨羅江(現在の湖南省)に身を投じて自殺しました。

人々は川に船を出して屈原の遺体を探しましたが、遺体は見つかりません。屈原の体が魚に食べられるのは忍びないと考えた人々は、船から太鼓を叩くなど大音を立てて魚を追い払いました。

それ以降、5月5日は屈原を偲んで川に船を出すという習慣が生まれ、やがてドラゴンボートレース「龍船(中国語発音:Long2chuan2)」として発展しました。

また彼を敬っていた地元の人々は、その死を悼んで川にちまき「粽子(中国語発音:zong4 zi)を投げ込み、彼の遺体が魚に食べられないようにしました。この行為が後にちまきを作る習慣になりました。

その他の説

1. 悪霊払いと健康祈願
端午節は、もともとは疫病や悪霊を払い、健康と長寿を祈るための祭りでした。このために、菖蒲や艾草(よもぎ)を家の入り口に飾る習慣がありました。

2. 収穫を祈願する祭り
農耕文化が盛んな中国では、端午節は収穫を祈願する祭りでもありました。古代の人々は、5月が田植えの季節であり、神々に豊作を祈るために様々な儀式を行っていました。

端午節は、これらの伝説や習慣が融合して現在の形となり、家族や地域社会で一緒に楽しむ重要な文化行事として、中国で受け継がれています。