ある程度、中国語ができる中級者レベルの方が、さらに会話やヒアリングを上達するためには、中国のテレビ番組を見る方法があります。

でもいろんなジャンルの番組があるため、「一体どんな番組をみればいいのかよく分からない」という方も多いと思います。

中級者の方が、中国語会話上達のために見るテレビ番組は、以下の5つのポイントが重要になります。

  1. 話している内容(生活や仕事でよく使う内容)
  2. 話している密度(会話が無い時間が少ない)
  3. 中国語発音の正確さ(標準的な中国語の発音)
  4. 話すスピード(速すぎたり、遅すぎないこと)
  5. 話す単語や表現(よく使う分かりやすい表現)

ドラマもいいのですが、内容が恋愛やアクションだったり、無言の時間が長かったり、方言や早口で聞き取りにくかったり、古代の表現だったりすると、あまり中国語の勉強には役立ちません。

インタービューやトークショーなどの「対談番組」は、これら5つのポイントを全て満たしており、中級者の学習には最適の番組です。

番組内容はニュースや社会問題、人生、経済、文化、芸術など多岐にわたっています。またほとんどが会話なので無駄な時間はありません。

アナウンサー出身の司会者やインタビュアーが多いため、発音やスピードも問題なく、ゲストが理解しやすいように、分かりやすい表現で質問しています。

今回はこれら対談番組の中でも、中級者の中国語会話・ヒアリング学習にも使える、中国の人気対談番組を紹介したいと思います。

中国の動画サイトで、番組タイトル右横の中国語名を検索すると、各番組の動画を見つけることができますので、自分の興味にあった番組を選んで、一度見てみてください。

鲁豫有約(中国語:鲁豫有约)

「鲁豫有約:説出你的故事」は、鳳凰衛星テレビの人気対談番組。司会者の魯豫が、経営者、芸術家、スポーツ選手、芸能人など、各界の有名人のゲストにインタビューするだけでなく、彼らのよく行くお店や思い出の場所に一緒に出掛けたりして、ゲストの本当の人となりや考え方の本質に迫る。彼女との対談を通じて、有名人の普段は見れない一面を見れたり、本音を聞けるのも人気の理由。スタジオ収録の際は、魯豫が観衆に質問を投げかけて、直接ゲストに答えてもらったりもする。

鏘鏘三人行(中国語:锵锵三人行)

「鏘鏘三人行」は、鳳凰衛星テレビの名司会者の窦文涛が、ゲストと一緒にホットなニュースや事件について討論するトーク番組。トークでは問題の回答や正論を求めるではなく、いわゆる「世間話」をする。「世間の事は、全て笑いに包む」をモットーに、情報発信、面白さ、事象の分析の三大要素を融合している。バランスのある笑い話も、実は司会者の窦文涛が、ゲストから引き出した大胆な話を、面白く見せたりしている。時々露骨なこともあるが、それも番組の人気の一つとなっている。世間話する形を作り、和やかな雰囲気で、談話の気楽さと笑いを生み出している。

楊瀾訪談録(中国語:杨澜访谈录)

「楊瀾訪談録」は、2001年から放送されている中国国内で最初のハイレベルなトーク番組。「その時代の精神の軌跡を記録する」ことを番組の理念とし、司会者の楊瀾が政治、経済、文化など各界のエリートを招き、トークする。番組では「能力のある人はチャンスに恵まれる」という固定観念を打破し、ゲストの人格と能力、社会的価値を明らかする。現在まで、「楊瀾訪談録」は世界の800人以上の各界のエリートをインタビューした。

財富人生(中国語:财富人生)

「財富人生」は国内テレビ番組の中で最も影響力があり、対談相手の権威も高く、最高視聴率を記録したインタビュー番組。対談相手の政府関係者、企業指導層、ホワイトカラー達は、大衆の広い層に人気があり、多大な影響力と公信力があるエリートたちである。「彰顕人性的力量」「経済半小時」「対話」などの人気番組でも、中国の十大経済TV番組にも選ばれた。アリババと全面的に協力して、番組内容はアリババ系列のウェブサイトに掲載されている。また毎号の番組内容は「新民晚報」や「每週広播電視報」などのメディアでも紹介されている。

開講啦(中国語:开讲啦)

「開講啦」は「中国青年の心の模範」になる人をスピーチゲストとして招待し、彼らの生き方に対する考えを分かち合い、中国の青年たちの人生問題や社会問題を討論する番組。毎回8~10名の全国の大学の青年代表がスピーチゲストに質問して、300名の大学生が観衆としてその考え方、疑問、価値観、違いを分かち合う。スピーチゲストが選んだテーマは、今の若者の心の中の疑問であり、青年が最も関心を持ち、最も困惑している話題である。これは中国の青年にとって最も有益な番組で、たくさんの青年達が何度もお互いの意見を交わして、その考えの本質を追求します。