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2016年12月1日施行の中国の銀行口座に関する新政策について

上海在住の日本人の皆さんも、中国法人の給与振込み口座などで、中国の銀行口座をお持ちかと思います。

昨日11月30日、中国人民銀行から中国の銀行口座に関する新政策4件が発表され、本日12月1日から施行されることになりました。

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皆さんの上海生活にも関係すると思いますので、中国人民銀行からの中国語の通達を日本語に翻訳して紹介します。

新政策1:個人は同じ銀行で1つのⅠ類口座しか開設できない

中国人民銀行からの通達によると、この12月1日から、個人が銀行口座を開設する場合、同じ銀行で1つのⅠ類口座しか開けないことになりました。

もうすでにⅠ類口座を持っている場合、同じ銀行で再開設する場合は、Ⅱ類口座かⅢ類口座になります。各口座の違いは以下のとおりです(中国語)

account_type

口座種類を簡単に説明すると、Ⅰ類口座は全機能がある今までの一般的な銀行口座で、皆さんが持っているキャッシュカードの銀行口座はこれに該当します。

Ⅱ類口座、Ⅲ類口座は、Ⅰ類口座にリンクされた家族カードのようなネット口座になります。

ネットでのみ使用可能、使用限度額あり、理財商品の購入制限など、機能を制限することで、金融詐欺などによるリスクから保護しています。

これらは12月1日以降の新規開設から適用なので、すでに同じ銀行で1枚以上キャッシュカード(=Ⅰ類口座)を持っている場合、それらのカードは今後も使うことができます。

新政策2:全国各地の同銀行での引出手数料と振込手数料が不要に

中国人民銀行の関係規定によって、12月1日から同じ銀行で別の地域でも引出手数料と振込手数料が不要になりました。

つまり今後は、上海で作ったキャッシュカードで、上海以外の全国各地でお金を引き出しても、同じ銀行なら手数料がかかりません。

また他の地域の同じ銀行の口座に振り込んでも、振込手数料はかかりません(例:同じ銀行の上海の口座から北京の口座に振り込み)

新政策3:ATMの振り込みは24時間内ならキャンセルできます

振り込み詐欺を防ぐため、12月1日からATM機での銀行振込には「リアルタイム振り込み」「普通振り込み」「翌日振り込み」の3種類の振り込み方式を選択することになります。

本人名義の別銀行口座と、他人の銀行口座宛の場合、24時間後に振り込みが実行されます。また問題があった場合、24時間以内は振り込みをキャンセルすることができます。

新政策4:6ヶ月間取引がない「ゾンビカード」は凍結されます

中国人民銀行の新規定には、口座開設日から6ヶ月以内の取引記録がない銀行口座に対し、窓口以外の銀行業務を停止し、第三方支払機構(銀聯、アリペイなど)も支払い業務を停止するというのがあります。

銀行と第三方支払機構に身元の再確認をした後は、銀行業務と支払い業務が回復されます。

キャッシュカードも半年以上に使わないと使えなくなります。その際は銀行の窓口に行って凍結解除することが必要になります。

まとめ

いろいろあって分かりにくいかもしれませんが、上海在住の日本人の皆さんに直接関係する内容を要約すると以下のようになります。

  1. 新規開設の際は、1個人は1銀行につき、1口座のみ全機能の口座が開設可能
  2. 出張や旅行の際、上海以外の地域でも、同じ銀行なら引出手数料は無料
  3. ATMで詐欺や振込先を間違った場合も、24時間以内ならキャンセル可能
  4. 新規開設から6ヶ月間、入金・引出・振込などが行われないと口座が凍結される

特に4の口座凍結は、銀行窓口でしか解除できないため、注意された方がいいかと思います。