上海市には16の区と1つの県があります。またそれぞれの区名にもいろんな由来があります。

今回は日本人もたくさん在住している古北、虹橋エリアの「長寧区」(中国語発音:chang2 ning2 qu1)の由来を紹介します。

元々、この「長寧区」という区名は、路の名前である「長寧路」から由来しています。

清朝の1901年に公共租界内の現在の曹家渡から北新泾の間に新しい路を作ることになり、当時のイギリスの上海総領事の名前にちなんで、「白利南路」と名付けられました。

それから1943年に四川省にある「長寧県」にちなんで、「長寧路」に改称されました(上海の路名には「南京西路」など、中国各地の地名がつけられています)

またその後、1945年にこの付近に新しい区を設置する際、該当エリア内にあるこの路名にちなんで「長寧区」と名付けられました。

実はこの「長寧」という地名は、路の名前の方が先だったんですね。

記事協力:上海の日本人向け中国語学校・コラボラーニングセンター 教育部