以前の記事でケンタッキーの中華料理の姉妹店「東方既白」を紹介しました。

その「東方既白」という名前の由来について、読者の方から質問をいただきましたので、回答と一緒に紹介させていただきます。

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【質問】
王老師、ブログ楽しく読ませていただいています。上海に留学中のKと申します。

ところで、2009年3月のブログ記事で「東方既白」のご紹介をされていますね。私も時々行きますが、東方既白とはもともとどういう意味なのでしょうか。

東方=西洋に対する東洋の意味? 既に白い=すでに夜が明けている=優れた文明が昔からある、という意味でしょうか。

それとも李白や杜甫などの詩から取られた言葉でしょうか。もしご存知でしたら教えてください。宜しくお願いします。

【回答】
「東方既白」の名前の由来ですが、中国の詩人「苏轼」(Su1Shi4)の「前赤壁赋」(Qian2Chi4Bi4Fu4)という詩の最後で、「客喜而笑,洗盏更酌,肴核既尽,杯盘狼藉。相与枕藉乎舟中,不知东方之既白」というのがあります。

これは「客人たちは楽しそうに笑って、酒を何度も酌み交わし、料理も全て食べつくし、杯も皿も散らかったまま、みんな船の上でお互い重なり合って寝てしまったので、東の空が白んできたのも気づかなかった」という意味です。

この詩の最後の 「东方之既白」からとった名前と言われています。

また「東方既白」は、中国のファストフードの夜明けが到来したという意味もあります。(東方は中国の意味もあるので)

あとこれは偶然ですが、「東方既白」の中国グループ総裁の名前は「苏敬轼」で、上記の詩人「苏轼」の名前と似ています(笑)

以上、ご参考ください。

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