最近、上海では光大証券が1100億円の誤発注したことが原因で、上海株式市場が大混乱になった以下のニュースが世間を賑わせています。

【時事通信・2013年8月16日】

8月16日、上海株式市場で買い注文が殺到し、上海総合指数が20分の間に5%以上急騰し、その後急落する騒ぎがあった。中国証券監督管理委員会は「光大証券の自己売買部門の大量の買い注文が原因」と、同社の誤発注が急騰の原因という調査結果を発表。誤発注の詳細は不明だが、中国紙21世紀報道は「担当者が誤って70億元(約1100億円)の注文を出した」と伝えた。

このニュースの中国語版では、よく「烏龍指」(中国語発音:wu1 long2 zhi3)という言葉が出てきます。ではこの「烏龍指」とはどういう意味でしょうか?

これは元々「烏龍球」(中国語発音:wu1 long2 qiu2)という言葉から由来しています。「烏龍球」とはサッカーのオウンゴール(Own Goal)のことで、味方が間違って自分のゴールにボールを入れてしまうことです。

この「烏龍球」は、広東語の「烏龍」と「Own」の発音が似ていて、広東語の「烏龍」には「間違う」という意味もあるため、昔の香港の記者がそのように訳したという説が有力です。

それで、今回もオウンゴールと同じように、担当者がキーボードを間違って(指で)入力して、自社に損害を与えたので、球の代わりの指で「烏龍指」と呼ばれています。

どちらも烏龍茶とは全く関係がありませんので、ご注意ください(笑)